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2010年5月18日 (火)

最大級の野生ラン・クマガイソウ

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学名:Cypripedium japonicum  
一般名:クマガイソウ 熊谷草

ラン科 アツモリソウ属

写真で見て、とても気にいっちゃったクマガイソウ。

第一印象は

お多福風邪をひいたバレリーナ~~

宇宙との交信ステーション??(よくわかんないかな?)

この植物見た時、宇宙人を感じたの!

(ますますよく分からない??気にしないで・・・笑)

群生になって咲くと、皆いっせいに同じ方向を向いて咲くのも面白い。。。

気になったから、ふふ、さっそく見てきましたぁ!

惹かれるものは、どんどん見なければ、触ってみなければ・・・(おっと、触って感触を確かめていたら、一緒のツアーだった方に怒られてしまった・・・) なんだか優等生に怒られたような感覚・・・でも仕方ないかな。絶滅危惧種だし・・・マナーは守らなくちゃ。触れもできない貴重品。。。なんだか厄介な世の中になってしまってますね・・・

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行先は、福島・水原のクマガイソウ群生地。15000株のクマガイソウが自生しているそうです。でも、残念ながら、「水原の群生地」はまだ蕾状態だということで、急きょ栃木の「五丈の滝前植物園」にも立ち寄ることに。そこは、81歳の広瀬さんという方が、個人で杉林の中で5株クマガイソウから増やしていったのだそうです♪ 他にも300種類の植物がみられる一人の方がせっせと作った個人の植物園でした。

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田んぼを見ながらのんびりあるいて到着 周りには、ちょうど田植えが終わったばかりの田んぼが広がってました。気持ちいい~~♪ 都会人にとっては、これだけで、命の洗濯です。

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わぁ、タイミングいいことに、ここでは満開。わぉ、想像した通り、奇妙で楽しいではないですか!とくにこの扇形の葉っぱが気にいってしまったわ~まさに扇子を広げた状態です!

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こうやってよく見ると、なるほど蘭ですよね。唇弁がこれほど膨れているということは、きっと、あれですよ!食虫植物と似た役目ですね。この子の花粉を運ぶのは誰??? マルハナバチなどの昆虫と書いてあるHPがありました。ふむふむ、マルハナバチくんはよく登場しますね♪

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送粉者の昆虫くんは、真ん中の穴から中に入り込みます。二枚の薄緑色の花弁には毛がいっぱい生えていて、上からは侵入しにくいんだなー だから、誘われるように、真ん中の穴から入り込んだ昆虫くんは、膨らんで内部では反りかえったこの形のおかげで、元には戻れなく、上の別の穴からしか出られません。ヨイショっと狭い上部の穴から出ようとする昆虫くん。頑張って出ようとすると、雄しべと雌しべが合着したずい柱の下をすり抜けることになり、その時背中に花粉がブチュっと付くのでした~~っていう訳ですね。。。

よくできてるーー

自然界は凄い!!! ホント素晴らしいデザイナーに乾杯!

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奥の方にはキエビネランも。。。 この方が広瀬さん。キエビネランは500円で売ってました。ある方が、クマガイソウも売って欲しいと言ってましたが、クマガイソウはなかなか育たんよ!せっかく増やしたのに、減ってしまうから売れないよ!という返事でした♪盗掘されないように願いたいです。

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葉は対生にはえています。角度がいい!

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九州から北海道南部にかけて生育。背丈20~40センチぐらいのラン科の多年草。主に山地の樹林内、竹林や杉林を好んで生育するが、比較的明るいところを好むので、人間の手で下草などを刈り込んだ場所によく育つ。春に地下茎が毎年数十センチ横に延び、その先に芽が出る。

クマガイソウの名前の由来は

「平家物語」の一ノ谷の合戦で平敦盛を討った、身体のがっしりとした熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)に由来した名です。一方、優しげな姿の平敦盛(タイラノアツモリ)に由来したものがアツモリソウ。どちらも、ふくらんだ唇弁を武者が背負っていた母衣(ほろ)に見立てたとされています。また、白っぽいクマガイソウの花を源氏の白旗に、赤いアツモリソウの花を平家の赤旗にたとえたとも言われているます。

ひとまず、花盛りのクマガイソウを見て大満足ー バスは、次に水原の群生地を目指したのでした 福島までバスは東北道をひたすら北上!さあ、バスではお弁当を食べて、ひたすら眠りましょう~~

では

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