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2011年4月26日 (火)

ジャカランダを育てる17(セブ島からジャカランダ便り)

フィリピン・セブ島のmidoriさんから、ジャカランダ姉妹の様子が届きました。

midoriさんいつもありがとうございます。セブ島のジャカランダ姉妹(midori-jaka)も無事成長しているようです。

以下midoriさんからのお便りです。

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まゆりさん

永らくご無沙汰いたしました。

お父様、お母様の介護でご苦労されていらっしゃる中、壊滅的な東日本大震災の影響で、お宅でもいろいろとご不自由されたそうで、大変でしたね。

まだ余震もあり、福島原発の収拾がつかず、不安な毎日をお過ごしでしょうが、あちこちの春の花々を訪ねられ、自然からエネルギーを得ていらっしゃるそうですね。4月15日の「ジャカランダは今」によると、お宅の3本とも冬を越したそうで、よかったですね。

添付写真(2)のように、一度全部落葉した後に潮風か暑さか何かで先端と中間の新芽が傷み、上下に別れて出た新芽がふさふさと茂って、元気に成長しています。KENさんがおっしゃった矮性の形質がでているようです。高さ85cmだったのが現在67cm

前回の昨年12月9日の写真(1)のように黄みがかった葉が下から落葉した後、開花を期待しましたが、残念ながら花を見ることはできませんでした。

セブ島は、最高気温 31℃、最低気温 23℃。5月頃まで半年間乾季のはずなのに、ほとんど毎日曇りとにわか雨で、異常気象です。

120101209

1.下から落葉しかけた前回の写真

2_20110421

2. 潮風、暑さなどで先端、中間の新芽が傷み、姿が変化したジャカランダ。左下ミニスイレン. 2011.04.21

↑これが今のmidoriさんのところのジャカランダ♪上にはあまり成長していないようですが、生きててくれて良かった!今年は異常気象で乾期のはずなのに雨が多いそうですね。このお便りを頂いた日の最高気温31度、最低気温23度だって!わーん、いいないいな~懐かしい気温だこと~~笑 

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3. 3階に達する100円市で7年前に購入したジャカランダ。キョウチクトウが花盛り

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4. Heliconia Rostrata(_Hanging Heliconia)

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Petrea_volvilis_sandpaper_vine_

5. 満開の3階ベランダまで登ったPetrea volvilis_Sandpaper Vine_

私の大好きなサンドペーパーヴァイン!眺めてたら、理由もなく涙が・・・地震疲れか、それとも介護疲れか・・・いやいや両方だわ!地震後体調を崩して、もう駄目か~なんて思った父もまたまたどうにか回復しました!笑

疲れたけど、ホッとしたな。

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6. スイレン

7_clerodendrum_ugandense

7. 宿根アサガオとClerodendrum ugandense

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セブ島のmidoriさんのジャカランダに対して、鹿児島のこのジャカランダ姉妹の生みの親KEN(Lapacho427)さんからアドヴァイスが届きました。

開花を期待するための大切なポイント:

”新しい生長が頂端周辺から始まれば、花穂を伴うという形になるはずなので、
シーズンの変わり目に地際~下位節からの萌芽があった場合は、
丹念に掻き取って、頂端に何とか集中させる工夫も必要”

Kenさんからのアドヴァイス:
、、、、、、、、、、、、

鉢植のジャカランダ実生、12月上旬の時点では落葉して休眠し
かかったように見えますのに、4月の写真では旧梢がおかしくなり、
地際部分から新しい仕切り直しが始まっているように見えます。

普通でしたら、完全な休眠とはいかないまでも、新しい生長が頂
端周辺から始まれば、花穂を伴うという形になるはずですが(旨
くいけば、と言うこともありますが)、しかしこのように常に旧梢が
おかしくなり、地際からの仕切り直しをするというのが、セブ島に
おけるミモシ系ジャカランダの常態だとすれば、開花を望むこと
は非常に難しくなる、と思います。

シンガポ-ル植物園に植栽された種名不詳のジャカランダ、あれ
は生態が違っているようですが、あのものでないと熱帯圏での満
足な開花は望めないのでしょうか? あれはアマゾン周辺に土着
している、J.copaiaあたりではないかと、勝手に想像したりしてい
たのですが……

何れにせよシーズンの変わり目に、旧梢がおかしくならないで新
しい生長に入れるようでしたら、まだ可能性はあるように思いま
す(この変わり目に地際~下位節からの萌芽があった場合は、
丹念に掻き取って、頂端に何とか集中させる工夫も必要)。

ご面倒でも、1年後を期待しています。」
ということです。

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KENさんのアドヴァイスを読んで、私は飛んでベランダに行きましたね~~
そこでした事。それは、ジャカランダ3の下の方に生えていた「かわいい~~!!」と悦に入っていた新葉を心なくちょん切ったのでした。ああという間に心変わりじゃーー笑
花を咲かせるには、成長を頂端に何とか集中させねば・・・ですね。KEんさん!

花穂が現れますように!!!

では

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コメント

09年3月に、何人かの方々に、関さんやまゆりさんにお送りしたのと同じ交配組合わせの種子を配布しました。

その後の追跡調査は充分ではないのですが、1年後、1株だけ花が咲いたという知らせが写真を添えて、ある方から届きました。私のところでは、花芽分化はしたものの流れてしまって(栄養生長に逆戻りして)、結局この年は開花には至りませんでした。

その花流れ個体が、この11年春は確りした幼花蕾を付けて来ましたし、同様な着蕾の報告も私の手許に届いています。これらがスムースに開花してくれれば、播種丸2年での開花ということになります。

それでまゆりさんのところでも、「或いは……」、と言う期待をしているわけです。

一方、四季の無い熱帯直下の関さんのところでの生長の仕方(旧梢が駄目になって、下位節から常時更新する仕切り直し型)、これがセブ島での常態だとすると、1つの軸上での老熟の積み重ねがありえないだけに、開花は容易ではない、と推察しているわけです。

関さんには、シンガポール植物園型のジャカランダ(種名不詳)を試してもらいたいですが、一方でJ.puberulaやJ.oxyphylla辺りがどんな反応をするか、その内に種子が採れたらお送りしたいと思っています。

投稿: Lapacho427 | 2011年4月27日 (水) 13時54分

Lapacho427さん、

長年かかって交配された矮性ジャカランダの種子をいただいてから、いろいろとご指導して下さり、ありがとうございます。

また上記のコメント中、J.puberulaやJ.oxyphyllaなどの種子が採れたら、お送り下さるそうで、楽しみにしております。

midori (関 緑)

投稿: midori | 2011年4月27日 (水) 18時10分

lapacho427(KEN)さん

KENさんの期待通り、きっと花咲くと思います。二本は期待して下さい!笑

楽しみです。

投稿: まゆり | 2011年4月28日 (木) 15時17分

midoriさん

ジャカランダの種、楽しみですね。
セブ島の青空に咲くジャカランダはどんな種類難でしょう?!これまた楽しみですね。

投稿: まゆり | 2011年4月28日 (木) 15時21分

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