ヒトリシズカ
学名: Chloranthus japonicus センリョウ科 チャラン属
和名:ヒトリシズカ(一人静) 別名:ヨシノシズカ(吉野静)
分布:日本(北海道~九州)、朝鮮半島、中国
学名のChloranthusは緑色の花という意味があって、属名のチャラン(中国原産)の花色が淡い緑黄色に見えるところにちなむそうです。
名前の静は静御前から、一人は花穂が一つだから。これからの季節、山でよく目にするヒトリシズカ。見た目はブラシのような姿なんですが、名前の印象が強くて、ヒトリシズカ(一人静)という名前だけで、もう人の心を奪っちゃう花ですね。
この花の面白い所は、花びらもガクもないところ。白く見えるのは、雄しべなんです。とーっても単純な花。おまけにオシベの葯って、ふつうオシベの先っちょにありますよね~それなのに、この子は黄色い葯が雄しべの元の方にあるんです。変わってる~~変わってるのが好きな私は、それを知ってから、ついついふむふむと覗き込んじゃいます~~!
????と思う人はこれを見て~!
見て!というほど、クリアーな写真ではないですが、茎に緑色の子房があって、子房の元から3本の雄しべが出ています。そんでもって、黄色い葯が元の方にあるでしょ?!3本の雄しべの内、端の2本に葯が付いていて、真中の一本には付いていません。
よーっくみてね。
子房の先っちょに透明な丸いのがついているのが雌しべですね。
花びらが邪魔しないから、観察しやすいですね♪
でも花びらの色で虫さんを惹きつけないとなると、どうやって虫さんを引き寄せるのかな・・・匂うとも思えないし・・・誰か知ってますか?
春に芽を出して生育し、晩秋に地上部が枯れて、冬は地下の根茎の状態で越す多年草。葉は光沢があってつやつやしてますね。生まれたては赤茶色い葉っぱ。成長すると緑色に変化します。先がとんがって鋸歯あり。対生の葉が2枚、2枚合計4枚の葉が付きます。輪生ではないです。
こんな簡単な構造を持つセンリョウ科の花は、日本には3種類
ヒトリシズカの他にフタリシズカと岡山や小豆島で見られるキビヒトリシズカの3種類。キビヒトリシズカは雄しべがもっと長くて、中央の雄しべにも葯が、それも2つ付くんですって!へーー、なんだか興味が湧いてきました。見てみたい、キビヒトリシズカ・・・・・
あ~~、またまた心は小豆島へ~~
うんうん、いつかはキビヒトリシズカに会いましょう♪ でもちょっとネットで見てみたら、ちょっとでかくてかわいくなかった・・・・・ごめーん、わざわざは見に行かなくてもいいかも・・・って、私冷たい?
では
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