アフリカゾウの危機、そして象牙への再認識
ケニア・マサイマラで獣医をやっている滝田明日香さんからメールを頂きました。
アフリカゾウの悲劇を伝えるメールです。
絶滅の危機に瀕しているアフリカゾウの悲劇。
象牙を収穫するには、象を殺さなければなりません。
まさか、象牙が自然に落ちるとか思っていませんよね。
まさか、「ハンコはやっぱり象牙でしょう~!」なんて思ってません?よね?
薄っぺらな高級志向から買っている象牙のハンコ。
象牙に対する再認識をお願いします。
象牙はどういう風にして収穫されているのか。
まずは↓の動画を見て知って下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=kfa3MUe6J38
アフリカゾウの牙は自然に落ちたり生え変わったりしません。象牙はゾウを殺さないと捕れません。それは書類上の合法も違法も関係ないです。日本を含むアジアの需要が密猟の
明日香さんに協力できることが、もしありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
ぜひ、明日香さんからの下記のメールを読んでください。
++++++
マサイマラの滝田です!
今日は遠いアフリカから日本のみなさまにご相談のメールです。
実は現在アフリカ大陸全土では、アフリカゾウが象牙密猟の為に後10−15年ほどで絶滅してしまうだろうと予測されるほどの急速な勢いで殺され続けています。
マサイマラでも2012年のみで95頭のゾウが象牙目的で殺されていて、ケニア野生動物公社は正式な頭数は発表するのを避けているのですが、ケニア全土では
年間想定1000頭近くのゾウが殺されていると予測する人もいます。アフリカ大陸でも、ゾウの人口の1割が密猟により殺され、種がこの先、生き延びていけないと
予測されるところまで密猟が悪化してしまいました。アフリカゾウがいなくなってしまう日も、そう遠い日ではなくなって来ています。
このメールの最後に私が書いた原稿を添付をしますのでお時間があったらぜひ読んで下さい。(すみません、彼女が作った原稿をこのブログにどうやって載せられるのか分からないので、載せられるようになったら載せますので、あしからず。アドビーじゃないと開けないの)
レンジャーでも警察でもない私にはフィールドの前線でゾウ達を守ることは出来ません。しかし、自分の国がアフリカゾウの絶滅のきっかけを作ってしまったのに
何もしないでいることは出来ず、現在のアフリカゾウの象牙問題を取り上げた映画を友達が作っているので、その日本語訳と吹き替えをボランティアで受けています。
WHITE GOLD
WHITE GOLDは3月のCITES 会議の1ヶ月後の4月からアメリカ、イギリス、ドイツ、中国でプレミアを開始します。象牙大国の一つでもある日本の方に見て欲しい
そうですが、コネクションがなくてプレミアの予定が立たないとのことです。日本でのWHITE GOLD のプレミアやメディアカバレージを通して、より多くの日本人に
アフリカゾウがいなくなってしまう日がそう遠くないこと、象牙需要をなくすのは私たち日本人の大きな責任であること。1989年に全世界が「象牙を欲しがらない世界」を
作り上げてアフリカゾウを危機から救ったように、私たちがアフリカゾウを救う為に出来る一番大切なことは、「象牙を持つのはいけないこと」を常識とする日本社会を
作ることだと思っています。
アフリカゾウ達の悲劇を一人でも多くの日本人に知ってもらい、日本が今後象牙などの取引に関わっていかないように消費者の需要がなくなるような訴えをしていきたいと
思っています。もし可能でしたら、アフリカゾウの現状をより多くの人に知っていただけるよう、みなさまのお力をお借りすることは出来ないでしょうか?
私個人もFacebookのページ「アフリカゾウの涙」を通して、アフリカゾウたちの危機を伝えています。
私たちの世代でアフリカゾウがいなくなってしまうことがないよう、アフリカから出来る限り問いかけていきたいです。毛皮運動を通して誰も毛皮を着たがらなくなったように
象牙を持つことを好まない社会をどうやって築いていっていいのか。もし良いアドバイスが頂けたら嬉しいです。プロの動物カメラマンさんなど何枚かアフリカゾウの素晴らしい写真を使う許可を得ることが出来ています。もし、アフリカゾウの美しさとその姿が消えて行ってしまうかもしれないことをビジュアルでもっと身近に多くの人に感じてもらえれば
象牙を「物」として見るのではなく「生きたゾウから奪い取られたもの」という現実が伝わるのではないかと・・・。
メディアの方、アーティストの方、議員さんなどのdecision maker をご存知の方、そして一般の方、出来るだけ多くの方にこの現実を知って欲しいので、より多くの方に
このメールを転送していただけると嬉しいです。
よろしくお願いします!
瀧田明日香
++++++++
一人でも多くの方にアフリカゾウの悲しい現実が伝わりますように。
では
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