2013年6月30日 (日)

最後のメッセージ

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先週の水曜日、母が他界いたしました。

痰が出始めていましたが、そう苦しむこともなく、

我が家で看取ることが出来ました。

死因は老衰。

自然に従って良かったとホッとしています。

常日頃、

ブログを通じて、

多くの皆様から、私達母娘に暖かい気持ちを頂き本当にありがとうございました。

しんどい時には本当に力になりました。

ありがとうございました。

最後は信じられないほど穏やか顔でした。

父の時もそうでしたが、

母の魂も 私の中にしっかりと入ってくれました。

姿はなくとも一緒にいてくれます。

+++++

母の亡くなった次の日の早朝、

窓の外に大きな虹がかかり、母が何かメッセージをくれたかのようでした。

死ぬのもそんなに悪くないわよ、とでも言っているかのよう・・・

お葬式の日、

お棺の中に母の若い頃のアルバムを数冊入れたとき、

係りの方から、開いて入れて下さいとの指示。

開いてみると、

その間に一枚の古びた色紙がはさんであるのに気づきました。

見てみると、

それは私の名前を命名したとき、母が書いてくれた色紙でした。

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ましろなる けだかき花の 名をとりし

いとしきまゆり 幸多くませ

              節子謹書 

百合の花のように 純白な心・・・

あー、無理です、おかあさん。

でも、あなたの最後のメッセージ、しっかりと受け取りました。

おかあさん、ありがとう。

+++++

なんだかまだ実感がわかず、

何かをしていても

あー、お母さん大丈夫かしら?見に行かなくちゃ、

あ、何かを食べさせてあげなくちゃ、死んじゃう・・・

とか、つい考えてしまいます。

母は、なんだか長期旅行に行っているような感じです。

3年間の同居介護生活も終わり、

あした海外旅行に行ってもいいんだよ~、

何してもいいのよ~ 

などと子どもたちから言われていますが、

今はなんだかただただ寝たい。。。笑

そのうち、動き始めますので宜しくお願い致します。

最後に、

介護に関して色々な話を聞いて頂いたり・・・

お心配りいただいたり・・・

言い尽くせぬほど感謝致しております。

本当にありがとうございました。

母もあの世から、

にっこり微笑んで挨拶していると思います。

+++++

母にたくさんのエネルギーをくれて弱っていた我が家の植物たち、昨日あたりからどんどん元気になってきています。枯れたことのない椰子の木の葉もどんどん茶色く変化してました。植物たちは身を挺して母を守っていてくれていると実感してました。自然界のエネルギーの調和は凄いですね。

母の日に買ったカーネーションの鉢も、どうしても続いて咲いてくれなかったのに、赤いつぼみが膨らみ始めました。

あ、もしかしたら、母だけじゃなくて、私達家族も守ってくれてはずだわ・・・

母の事にとらわれてて、今、気づきました。

植物に感謝だわ~♪

では

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2013年6月25日 (火)

リース作り 2 と エトセトラ

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母の調子が悪くて、一日中喘息のように咳き込んでました。喉の筋肉がうまく動かせないので、喉の奥にたまるつばや痰が自分で出せないのです。

綿棒の先にスポンジがついているのがあって、それで痰を取ってあげるのに、昨日は専念してました。

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痰を取るのにも疲れたけど・・・「口あけて~! 開けないと痰が取れないでしょ~!」と、叫んでしまう自分に疲れたぁ~。そして、何が開いてるかって、開いてるのは私の口。苦笑  ふぅ、疲れます。。。ちょっと引いて自分を眺めて・・・ 私って、どうして優しく言えないの・・・ 口をなかなかあけてくれない母と格闘ものでしたぁ。

きつく言っても全然駄目だってこと、分かっちゃいるんですけどね。

お願い、口あけて~~

母も初めてで、何されるかわからないから防御体制なんですよね。(頭も訳わからないし、ほとんど喋れないし・・・)

だんだんコツが掴めて、片手で口を開かせて、うまく出来るようになりましたが、あまり苦しい発作はもういいよね、お母さん。

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こんなのです。ふだん縁がないと目にしないものだから、ちょっと紹介♪ 

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そんなことで一日を過ごしながらも、朝やり始めたリースを作っちゃいました。このあいだ、林試の森公園を歩いた時に枝や松ぼっくりを拾って帰ったのです。

「頑張ったよ!」「作ったよ!」というのが、ただただみんなに主張したくて・・・w

3個の松ぼっくりは コウヨウザン の木の下でGET!

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↑7月7日には七夕の夕べのコンサートがこの場所で開催されます。詳しくは林試の森公園HPで

ご覧のとおり、皆は遥か向こうで何か観察中♪ 

ひとり別行動してます~私。

ふらふらと、一人、よく勝手な行動してしまうんです。

でもね、そんな私をそのままにしてくれてて、カメラ向けると「わーい!」とポーズしてくれるいい友達たちです♪

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リースの下にぶら下げたのは、サルスベリの木の皮です。 広げて何かに使おうとしたけど、当たり前のように丸まっちゃいました。白いペイントで字が書きたかったけど、家に何にもないから又にして適当にマジックで書いちゃいました。今度やり直します。

どうかしら? まあまあの出来かな・・・?

家にあるガラクタで作ったにしては合格点でしょ?!

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痰を取るのに、これはあくまで一時的なもの。痰がひどく出るようになると吸引器が必要になります。父の時も毎日のように痰を取ってあげました。母の為にも今朝届きました。うーん、吸引器は見たくないものだけど仕方ない。

では

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2013年5月13日 (月)

嬉しいコメント

5月6日に書いた「穏やかな死に医療はいらない」の記事に、著者の萬田緑平先生からコメントを頂きました。コメント欄を見た時には、びっくりして、えっ!と目が点になってしまいましたが、本当に嬉しいです。

お忙しい中、コメント頂き、おまけに先生のツイッターにリンクして頂いたとのこと。そのお蔭で今日はたくさんの方に訪問して頂き、拙い文章を読んで頂けました。亡き父も喜んでくれていることでしょう。

https://twitter.com/ryokuhei

↑萬田先生のツイッターのページです。。毎日の先生の呟きから学ぶこと大です。まだまだ私たちの頭の大転回が必要な事の多さを感じさせられます。ぜひ見てみて下さい。

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萬田先生とは・・・(萬田先生のツイッターのページの自己紹介から抜粋させて頂きました。)

癌患者専門の在宅緩和ケア医。「穏やかな死に医療はいらない」朝日新書2/28発売しました。「緩和ケア診療所 いっぽ」群馬県高崎市、医師3人看護師8人事務4人のスタッフでやってます。月に20人前後の看取りがあります。生まれてきてくれて「ありがとう」で始まり、亡くなるときも「ありがとう」で終わりたい。

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母は、昨日の熱はお陰様で下がりましたが、ほとんど何もいらないという一日でした。無理強いせずに一日が過ぎました。明日は少しは食べれるかな・・・母に任せましょう。元気出してもらおうと、この頃口にしなくなっていた得意の「横浜市歌」をリクエストしたら、「忘れた。」とのこと。ネットで調べて歌ってみたら、あー、と顔が輝いて嬉しそうに大声で歌ってくれました。それも何度も・・・まだ元気があった!あしたもあさっても一緒に歌おうっと!

我が家で、おばあちゃんと孫が一緒に歌える唯一の唄だったんですよ♪

↓横浜市歌ってこんなのです。森林太郎(鴎外)作詞なんですよ。

http://www.youtube.com/watch?v=pGDGrZBr7tI

話がそれすぎ・・・笑

では

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2013年5月12日 (日)

最後の母の日

眠くて一度布団にもぐりこみましたが、またこそこそ起きだしてきました。

昨日もかけなかったから、少しだけ・・・(と言いつつ、また長い・・・

母の日も終わりました。

私にとってはきっと最後の「母の日」だな。

そう思って・・・

母が起きあがる前に急いで花屋さんに行って、定番のカーネーションの鉢植えを買ってきました。一人では起き上がれないので、寝ておいてもらえば安心なんです。

このところ介護の話題が増えていますが、色々と新しい本との出会いが多くて・・・それに、私自身もこの機会にお知らせしたいなーと、思うことが浮かんでくるのです。あまり重く感じずに読んで貰えると嬉しいな。

今日は、ビールを飲んだので、実は眠い 笑

表現力が乏しそうな今なので・・・この本を紹介して寝ることにしますね。眠い頭で紹介していい本なのかい?っていうほどいい本でしたよ。

それはこの本。「家族を看取る」という本。

家族を看取る―心がそばにあればいい (平凡社新書)→→***

イラクやソマリア、また沖縄戦などを通じ「自分の望まない(であろう)死」を取材してきたフォトジャーナリストの國森康弘氏が、なごみの里を取材し続けて見つけた「幸せな死」についてまとめた一冊です。

「なごみの里」っていうのは、こんなところです。

ここをクリックしてくださいね。→***

なごみの里を作った柴田久美子さんをご存知の方はいらっしゃるかもしれませんね。色々なマスコミや雑誌で話題になっているから・・・私は知りませんでした。

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この本のまえがきに下の様な文章がありました。

介護は「地獄」などではなく、記憶のない赤ん坊のときに自分が世話してもらった行為を一つ一つお返しさせてもらえる「天国」。

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このまえがきを読んだとき、まさに今私が感じてることだ・・・と深く同感できました。

この間、母にカーディガンを着せてあげていた時、下着が腕の上の方にたまってしまって、それを袖に手を通して引っ張り出そうとした時、強い感覚が蘇ったのです。小さい頃の母と私のやり取り。朝、母がいつも私の腕に手を通して、腕の上の方にたまった下着を引っ張り出して着せてくれてた・・・母と私の立場は逆転してしまったけど、全く同じことを二人でしたことがある・・・こんな歳になってしまったけれど、自分の腕に母の手を感じたのです。

介護をしてなかったら、こんな感覚、思い出しもしなかった・・・

いつも洋服を着せてくれてたなー、

隣に座り、有難うね、という自分で洋服も着れなくなった母がとても愛おしく感じました。あー、介護をやって良かった。お返しができて良かった・・・

このところ、そんなことを感じることがしばしばあるんですよ。

不思議タイムです。

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私には、長い間、母を忌み嫌う時代もありました。

長い年月、母の手を握るなんてことなんてありえませんでした。

それが、介護をさせて貰って、それもこの最後の段階になって手を握り合っています。触れ合いを楽しんでいます。母も私の手を自分の頬にやっては、一生懸命気持ちを伝えようとしてくれます。とてもいい時間を過ごせています。

これから、介護をどうしよう・・・と、考えあぐねている方がいらっしゃるとしたら、どうか、出来る事なら、もし、出来る事なら、ホームや病院に任せず介護をしてみて下さい。何もできなかった赤ん坊だった自分のおむつを替えて育ててくれた親です。お返しは当たり前のことかもしれません。

認知症の老人も、不安な心を抱えてあげれば、ずいぶんと落ち着いた症状になるような気がします。その可能性を持ったお年寄りはとても多いのではないでしょうか・・・ハチャメチャでもいいから、逃げずに頑張ってみてほしいな…などと偉そうなことを言ってしまいそうです。

私も 愚痴こぼしたり、泣いたり、怒ったりしたときも沢山ありました。

でも、親子だから・・・どうにかなりました。

介護は、天国の時間。

今は心からそう言うことができます。

気づいたら、自分が成長させてもらっている大事な大事な経験でした。

最後の母の日。

今日の母は、微熱で結局ベッドから立ち上がれない一日でした。

枕元に置いた赤いカーネーションが部屋の空気を暖かくしてくれました。

昔、赤いカーネーションの造花を胸につけて

嬉しくてニコニコしてた小学校時代の私と母を思い出しました。

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柴田久美子さんについては

これを見てください。ぜひ↓

http://www.youtube.com/watch?v=p22susn1d1E

http://www.youtube.com/watch?v=VB1EGUuQXqE

http://www.youtube.com/watch?v=l72u4WHSo_k

本もぜひ読んでください。

では

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2013年5月 6日 (月)

穏やかな死に医療はいらない

また介護の話題になりますが、このところ一気に数冊の「平穏死」についての本を読みました。少しでも確かな知識を得たいと思ったからです。

母がほとんど食事らしいものを口にしなくなってから、もう3か月以上たちます。最初はこんな程度の食事しかとれなかったら、もう一か月も持たないと思いました。確かにどんどん口に出来なくなり、今ではお医者さんから頂く栄養ドリンク200cc一袋ちょっと、そして温泉卵3個ほどになりました。少しは食べていたバナナやヨーグルトもいらないと言います。一か月に1kgほどのペースで減り、体重は34Kgを切り始めています。

飲み込むときは、いつもどのタイミングで飲み込もうかと考えている感じです。

数回飲むと、あー、とため息をついたりします。

明らかに嚥下能力がかなり低下しています。

むせることも多くなってきました。

誤嚥だけが心配です。

こんな状況です。

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でも、不思議と元気なんです。

勿論、一人で歩くことも出来なく、座ったきり動こうともしなくなりましたが、表情は明るく穏やかで、私達、家族全員が母のお蔭で穏やかに過ごしているというか、そんな感じまであります。

母をいかに穏やかに逝かせてあげられるか

それが、今の家族の仕事

今の私の仕事

そう思っています。

その為には無理に食べさせない。

このこともできるようになり始めました。

ほんの3年前、父が誤嚥して肺炎で入院した頃と、嬉しいことに世の中は変わり始めました。多くの先駆者と言われる存在のお医者さんたちが本をどんどん出して下さり始めています。

近藤誠さん、久坂部羊さん、石飛幸三さん、中村仁一さん、萬田緑平さんという先生方です。

穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)***

父の入院先の病院で胃ろうを薦められ、それを断った時のお医者さんの反応は今でも忘れることができません。すみません、連れて帰って、また熱が出てしまったら、お願い致します。という私の言葉に、その医者は、「胃ろうを薦めるのに、それをせず、また誤嚥とかで熱が出てお願いしますっていうのは、虫がいいんじゃありませんか?」というお答えでした。「ええっ?、これがお医者さんなの?・・・」と、本当にびっくりしてしまいました。

まるで悪いことをしたかのように、大きなプレッシャーを重く重く感じながら、父を連れて逃げるように病院を退院したのを思い出します。

運よく、父は、まだまだその後も食べることができ、それから一年半も生き、その間には一緒に箱根までドライブにも行けた良い思い出も出来ました。

家に帰って、アイスクリームをあげたら、「おいしい~!」と言った父のめちゃくちゃ崩れた嬉しそうな顔が今でも鮮明です。

まるで、胃ろうをしないで退院して、死んだら、あなたが殺すんですよ!と言わんばかりの態度の先生達にとてもつらかったのを思い出します。

何度、病院の前で泣いたことか・・・

胃ろうはしない、そう決めてはいても、最後の点滴についてはまだ知識がありませんでした。2度目の誤嚥性肺炎で高熱が出た時は、救急車を呼ぶか、そのまま家で見るか迷いましたが、その頃の訪問医の先生から、ご家庭では無理です。という指示で救急車を呼ぶことに。その時は何もわからず、救急車がさも助けてくれる、病院が助けてくれると、普通に思っていました。

老衰が進んでいるし、今はもう胃ろうは時代遅れで、もうお勧めしません。最低の末梢点滴が一番いい方法だと思います。横浜市民病院でそういう指示を受けました。病院ではそれが最小の治療だったと思います。それ以外になかったと思います。

しかし、あの時に今の様な認識が私にあったなら、父は家に連れて帰ったのに・・・と思います。あの時は仕方のないことだったのですが・・・

でも、色々ありましたよ。

末梢点滴で看取るまで、とお願いした病院で、もう少しで中心動脈栄養チューブを繋がれそうになったり、亡くなる日に、歯を抜かれそうになったり・・・家族がしっかりした判断をして親を守らねば、まだまだ色々な事が起こる可能性は大きいです。私は、父が亡くなった日まで、大きな声で叫んでました。口の中から出血してるから歯を抜くなんて・・・信じられない!今の父の状況が何でわからないのですか? 「歯を抜かないでください。絶対だめです!」と、看護師ステーションで大声で叫んだのも思い出します。

その夜、父は亡くなりました。

最後2か月の点滴、いらなかったなぁ。今ではそう思います。

苦しそうな顔しか覚えていません。

最後の顔は穏やかでしたが、

亡くなった時の父の胸は内出血で真っ赤になっていました。

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色々かきましたが、言いたいのはぜひ、色々な本を読んでほしいです。

まだ介護をしていない方、まだまだ先のことと思う方。

親を今後どうしようと思っている方、とにかく、今すぐ読んで欲しいと思います。

いえいえ、わが身はどうしますか?

私も親を我が家で介護するなんて思ってもいませんでした。色々な施設を見学しに行き、自分の心に従ったら、こうなりました。勿論、ぱぱさんに大きな感謝の気持ちをもっています。彼の同意なしではできなことですから。。。

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最近、平穏死についての本がたくさん出ています。

昨日読んだ

・穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)  萬田緑平著

・「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか (講談社文庫) 石飛 幸三

・日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書) 久坂部 羊

他にも読んだけど、ひとまず、この3冊おすすめです。

一番読みやすくて良かったのは、一番上の萬田緑平先生の本です。

これは超お勧めです。 

では

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2013年4月26日 (金)

ほっと安心

きのうの記事の写真に説明をつけました。暇な時にでもみて下さいね♪

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今日は、訪問医の先生が初めていらして下さいました。

母との対応も言葉を選んで、とても優しくして下さるいい先生で、ほっと安心しました。父の時は、まだ近くに訪問医の先生はなく、遠くからいらして貰うようだったのが、最近近くに出来て便利になりました。それでもまだまだ訪問医の先生の数は少なく24時間対応の訪問医は大忙しで大変そうです。

物事には、色んなステージがあり、ステージが変化する時、戸惑うことが多いですよね。

ちょうど先月、母の食がとても細くなり、何を作っても食べなく、どうしよう~ このままじゃ死んじゃうじゃない~ と、色々しんどさを感じていた時、高橋先生の写真のギャラリートークの催しで久しぶりにUさんに出会ったのです。「おかあさん、どう?」会うなり聞かれ、「私ね、エンディングセミナーに行ってきたのよ。」とのこと。

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

そのセミナーとは、「大往生したけりゃ医者とかかわるな。」の著者 中村仁一先生のセミナーとの事。「食べないならあげない方がいいみたいよ。」 「うーん、そう言われても・・・私もその本読んで、そう思ったけど・・・現実にそういう状態になってみると、身内に食べさせないのは難しいよね・・・無理強いするつもりはないけどね。」と、その時は答えました。

人に言うのは簡単で、姉に 「食べないなら無理に食べさせなくてもいいよ。誤嚥すると大変だし・・・」何て、簡単そうにいい(きっと、自分に言い聞かせてたんですね。) 姉の返事も・・・「うーん、難しいよね、食べないと死んじゃうじゃない。」でした。

でも、あの時のUさんとの出会いは、とても大事な出会いでした。

ワンステージ変化した母を受け入れる為にとてもとても大事な出会いでした。

心のどこかにあった、食べさせないと殺すような気になる・・・罪の意識が少しずつ消えていきました。本を読んで頭で分かっても、なかなか難しい部分でイライラしてました。食べてほしいからこんなに頑張ったのに、これも食べれないの~!なんて、叫んだり泣いたりした日もありました。だって、まだまだ表面は元気でニコニコしてるんですものね。頑張ってよ!なんて変なこと言ってしまたりね。。。

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結構、私の周りには自然に送ったのよ。という人がいて、その話も聞くことができました。特に ネパールでのおじいちゃんの死の迎え方を見て、そのあまりの自然さに感動すら覚えたという方の話も聞くことが出来ました。縁側に座るおじいちゃんの横に食べるものを置いて、家族は普通に仕事に出掛ける。。。留守中におじいちゃんが自分で食べれなくなったら、それで死を迎える。特に変わったことではない。その感覚。変な方向に進み過ぎた老人医療どっぷりの日本人は、失ってしまった何かを思い起こさなくてはならない気がします。

新しいステージで少し力を抜くことができ、私も外に出始めました。食べさせなくちゃという無理な気持ちがなくなった分、楽になりました。ストローで一口飲むのが精いっぱいなので、もちろん、一日中飲ませてはいるんですが・・・母の一番楽なようにして、笑顔が一番ですものね。冗談を言って、手を取り合って笑える日を大切にしたいです。

「僕も最後の点滴は必要あるのだろうかと考え始めました。自然に楽に行きましょう。 本人が苦しまないのが一番だと思います。何かあったら救急車を呼ばずに僕に連絡してください。」 先生にもそういって頂き、同じ考えを持つお医者さんに出会え、今日は本当にホッとしました。

いい出会いが出来、この先生にならお任せできると確信できたいい日でした。

出会いを頂けた日に感謝です。

今日は、いい出会いの日でした。疲れたので寝ますとだけ書くつもりがだらだらとかいてしまいました。

読み返さず寝ます。

おやすみなさい。

では

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2012年8月26日 (日)

忘れるのは嫌です。

きのう病院に行った帰りにパン屋さんによると、

母が珍しくパンを指差して、

「まりちゃん、このパンが欲しいわ!柔らかいでしょ?!」というのでリンゴの入ったパンを買って帰りました。

母から、これが食べたいというのは珍しい事なので、少し嬉しくなって「にこっ

今朝、そのパンを出しても食べないままでいるので、

「このパン昨日買って~って言ったから買ったパンよ。食べたら~?」

というと、「そうなの? そんなことも忘れてるのよ。」と、嘆く母。

「歳だからしょうがないじゃない。歳とるとそんなものよ。」と、私は優しく対応したつもりだったのに、、、、、

いつもなら、「そうねー」と、流す母が、突然とても大きな声で訴えた。

「忘れるのは嫌です!」

母にしては、何もかも忘れてしまう自分に大きな不安を覚えているのでしょう。

心から吐き出すように言った言葉に胸が痛みました。。。

介護をする側も大変だけど、本人が一番つらいんだな~

人だったら、何にも覚えていられないことを苦しんでいないはずはない・・・

そんな簡単な事がちゃんとわかってなかった・・・

「忘れるのは嫌です!」

この言葉が妙に頭について、

同じことを何度も聞かないで! と、簡単に言えなくなりました。

少しずつ、修業させてもらっているのは私の方ですね。

では

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2011年12月23日 (金)

病室にクリスマスがやって来た♪

記事をアップする余裕がないまま、日にちが過ぎて行ってます。おととい毎月恒例のNHK講座の山歩きに行くと、「ブログが獅子ユズからアップされないままになってるから心配してたわよ!」なんて言ってもらって、やっとPCの前に座りました。ありがとう!

少しずつ書きます。

あれま、また獅子ユズ?!なんて思っていた方、懲りずにクリックしてみてくださいね♪

大体いけないのは、ワインなんです。毎日の母を連れての病院通いは確かに疲れますが、帰宅するなりワイン飲んじゃうから・・・ブログアップできないんです~~へへ。

さて、そんな話はいいとして

父の病室にもクリスマスがやって来ました。

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看護師さんや介護士さん達が作って下さった折り紙でのリースやクリスマスツリーに病院全体がほんわり暖かくなりました。

いいですね。とっても嬉しいです。

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枕元にはクリスマスカードも・・・

病室では、父の為にいろんな曲を流しているのですが、中でも一番気に入っていて、心安らかにしてくれているのは、辻井伸行さんのピアノ。

辻井さんが作曲した曲がとても素敵です♪

聞いているアルバムは

神様のカルテ ~辻井伸行 自作集 =SPECIAL EDITION=

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まだ聞いたことのない方はぜひ、↓をクリックして聞いてみてください。アマゾンのページでも視聴できます。その方が音はきれいですね。下はYOUTUBEだから音はいまいち・・・

花水木の咲く頃

http://www.youtube.com/watch?v=BmzlXq9PCgQ&feature=related

川のささやき

http://www.youtube.com/watch?v=uh_4rcY4yKI&feature=related

高尾山の風

http://www.youtube.com/watch?v=yLFAU5U9rAo

私は川が好きだから、川のささやきが大好きです。

澄んだ水が体の中を流れていきます。

では

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2011年10月14日 (金)

突然ですが、訪問入浴サービスです♪

尾瀬の話題が続いてますが、今日は突然話題を変え、おじいちゃんの訪問入浴サービスについてのご紹介です♪

仕方ないこととはいえ、親は歳をとって行きますよね。二人(認知症)も家で介護してるの?偉いねー!と、この頃、よく言われます。親だから当然でしょう~と、言う人もいるでしょうが、そんなことも正直思ってないのです。こうあらねばならない。。。っていう考えはあまり私の中には無いのです。自然の流れでこうなった、というのが正解かな。私は、まさか自分の家で両親二人の介護をするとは思ってもいませんでした。一つ理由を挙げるなら、パパさんと老人ホームを探しに行って、どこにも住まわせたいと思うホームに巡り合えなかったことかもしれません。

もう、10年も前になるか、友達が両親のことでこんな事を言っていました。

「あのね、とうとう、おじいちゃんの便の匂いがおばあちゃんには分からなくなって、家に行ってみたら、凄い匂いでね。もう限界でホームに入れちゃったわ。」

その時は、ホームに入れて当たり前だと思いました。それに、えーそんなことあるの?!便の匂いがわからない?!と、驚いた覚えがあります。

本当に経験してみないと何事も分からない。。。最初はマンションの同じ棟の別の部屋で過ごしていた両親。父の入院をきっかけに同居で介護を始めて、1年と3か月がたちました。その間、分からない事ばかりで、本当に手探り状態でした。今のところは、姉夫婦の大きな助けがあって、どうにかなっています。家族にはそれぞれにしわ寄せもありますが、どうにか受け入れてくれていることに感謝です。

ホームに入るとか、同居するとか、親の性格やそれぞれの家庭事情で色々でしょうが、ひとまずまだ介護に縁のない時にでも、ちょっとしたご縁で(このブログとかで・・・)色んな情報を知って頂けるといいかな、ということで・・・

あまりにも突然ですが、今日は訪問入浴です

訪問入浴オススメですよ。と、ずっとケアマネさん(ケアマネージャーさん)に言われていたけど、ぎりぎりまで本人の力でお風呂に入ったり、シャワーに入ったりすることはとても大事なこと。脳さんが一生懸命働くことが大事なの。そう思って、今まで断っていました。

けれど、今月から始めて見ました、週一の訪問入浴サービス。

訪問入浴って、どんなん?っていう方いるでしょ?私も聞くだけでは分からなかったから・・・いやーそれがね、凄いんですよ。ちゃんと浴槽を持ってくるの!

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週一、我が家のリビングはお風呂に変わります。二人のスタッフと看護師さん一人、3人で一組です。看護師さんがちゃんとバイタルのチェックをしてくれるので安心。リハビリを兼ねて、おじいちゃんを部屋からリビングまで連れて来てくれるのも助かります。うちのおじいちゃんは、パーキンソンの症状の伴う認知症(恐らくレビー小体性の認知症)、今では一人では身体が動かせなくなってしまいました。

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今日は、金木犀の香りのお風呂にしましょう~!この間は如何にも温泉っていう硫黄の匂いのお風呂だったら、ちょうど居合わせた息子が臭ーい~!不評だったので、今日はいい香りをリクエストしました。金木犀は期間限定ですって!

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うまい具合に出来ているのは、左手でぐるぐるハンドルを回すと、ネットが上がってくるの。そのネットの上に寝転がるという訳。それで、ハンドルを回すと身体がお湯の中へ。

来る時は、一人が浴槽、一人が枠、一人がモーターを、よいしょっと運んできます。お水は洗濯機の蛇口から。そして、排水はお風呂の排水溝へと流します。あれっ、今疑問が。どこでお湯沸かしてるのか・・・こんどじっくり見てみようっと!もしかしたら、洗面所の蛇口からお湯とってるのかも。

狭い家には分割のバスタブもあるらしい。

これはホント賢い携帯のお風呂ですよ。

初めての日は、へぇー、ばかり連発の私。ちょっと感心してしまいました。

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うーん、うーん、しか言えないおじいちゃんだけど、「どうですか?いいお湯ですか?」ってい聞かれると、うーん、とか反応示してます・・・良かった。次は頭を洗います。とか、すべての動作を声に出してやって下さるのが、見ていてもとても気持ちいいです。話も出来ないおじいちゃんにも一生懸命話しかけて下さるのがとてもとても嬉しいです。

スタッフの皆さん、本当にありがとうございます。

みんさんがいらっしゃると、途端に賑やかになって、おじいちゃんもきっと喜んでいます♪

一人では、立ち上がりも歩けも寝返りも出来なくなったおじいちゃん。週もう一回はシャワーを頑張って浴びています。ヘルパーさんもおじいちゃんも必死です。でも、それも必要かなと思うのです。病院や老人ホームに入っていたら、きっともう座れもしなくなっていたはず。これが我が家にいるからこそ手がかけられることと、頑張っています。

冬は寒いから、もう一日お風呂もいいかな。

訪問入浴、なんとなく分かって貰えたかしら?

声に出せずとも、気持ちいい~~ と思ってくれているものと、勝手に判断しておりますが・・・笑 おじいちゃんは繊細なたちなので、恥ずかしさを感じる頃は薦められても止めました。ヘルパーさんとかに慣れて、判断もほとんど危うい今ならOKだと判断しました。ケースバイケースだと思います。

では

あっ、そうそう宣伝しなくちゃ!

アースサポート株式会社戸塚支店から来て頂いています♪ぜひぜひ、トライしてみて下さい!戸塚支店は出来たばかりでお客さん募集中ですって。 

http://www.earthsupport.co.jp/specialty/home_care_pioneer.php

では

明日は尾瀬の話題に戻ります。

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2011年9月27日 (火)

うちのアキアカネ

急に寒くなってきましたね。

横浜では、今日初めてアキアカネが観察されたそうです。

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これは、我が家にやってきたアキアカネ。かな?。。。

母がデイサービスで作ってきた「とんぼ」

味があっていいではないですか。

ご本人も気に入っているようで、

いいでしょう?!って、悦に入っている様子でした。

作品を持って帰っても、大体は「これ私が作ったの?」と、

首をかしげて忘れてしまっているのに、、、

珍しく作ったのを覚えてるのね。

さっそく壁に貼ってあげました。

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明日は、月一のNHK講座の山歩きです♪

榛名山の相馬山です。

母も行きたい!連れてって!ですって、

こりゃ、困った!

認知症は、本気で言っているので困ります。

でも、

その歳であほかいな!って言ってやりました。

明日は楽しみ~!

では

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